坂北駅より東、旧善光寺街道、青柳宿を経て標高900メートル、尾根の末端が山城で南、北、西の三斜面は急峻であり、東に大小八つの郭と7条の空堀があります。西端を本丸とし要害嶮岨で、麻績村、筑北村坂北地域の山城が一望できる位置にあります。天文22年(1532)武田氏と上杉氏が、また天正11年~12年(1584~1585)には小笠原氏と上杉氏が攻防戦をして、天正15年(1587)に落城しました。
現在は青柳城址公園として櫓門や遊歩道が整備されていて、往時の面影を偲びながら林の中を散策できる自然公園となっています。鳥や虫の声に迎えられて林の中を通り抜けると、青柳城本丸跡に達します。何といってもここからの眺めは圧巻です。眼下に坂北地域が一望でき、北に聖高原、天気のいい日はアルプスまで広く見渡すことができます。本丸跡で絶景を眺めれば、青柳のお殿様が考えたことが、なんとなくわかるような気がします。
昭和49年3月22日 県の史跡に指定されました。
アクセス
龍沢山碩水寺前の道を東山方面へ上っていくと、青柳城址公園の案内看板があります。公園の入口は野生鳥獣対策のためのゲートがありますので、ゲートの閉め忘れの無いようお入りください。