一ノ鳥居からおよそ700mの四阿屋山麓に鎮座しています。創立年月日は詳しく解りませんが、伊勢皇大神の御分霊を青柳氏により勧請(かんじょう)されたといわれます。社宝に寛永11年の神鏡があり、天正11年(1583)上杉景勝と小笠原貞慶と戦った時、神宮打破御正体破損伝々と裏面に銘文があります。境内には、天野社他八社の末社が祀られ、総門は天明3年(1776)の創建といわれ、神明宮建造物では最も古いとされています。拝殿は享和2年(1802)建造で諏訪和四郎棟梁の作で、彫物は竜象獅子で見事です。他に絵馬、筬(おさ)、鰐口、鏡、刀剣、などの宝物があり一般参詣者にも公開されています。
境内の社叢は6m余の大木で樹齢は推定5~600年以上という数本の老木があります。
3月初旬の日曜日に行われる、参詣者が張子の牛に雪を投げて五穀豊穣・子孫繁栄を祈願する春祭り「お作始めの神事」(通称『お田植え祭り』)は、そのおもしろおかしい仕草に見物人は大笑いし、土臭さがあり珍しい神事であるということで、昭和60年に県無形文化財に指定されました。