松場通信Vol.16 〜ネギを植える〜
さて、畑を始めたと少しいい気になっているものの、
まだジャガイモと春菊しか植えておりません。
正直何を植えたらいいのか毎日悩みまくっているのです。
あと、やはり僕に畑は向いていない気がしました。
だってやっている最中「だりー」とか思っちゃうんですもん。
おいおい、我ながらこんなんでどうするねん。
そもそも僕は何のために畑をやっているのかと言いますと、
「自分で作れば安く済むかな〜」というのが一番の理由であります。
つまり僕にとって「安心安全の野菜」は二の次なのです(もちろん興味はあるのですが、今はそんな余裕がありません)。
まずは「食うこと」。
その「食う」を自分で極力賄いたい(家計のために)。
これが僕の畑を始めることになった原動力なんす。
しかしその原動力とは裏腹にのんびりな僕。
そりゃあ楽しみながらやらなければ続かないっすからね。
なので、あまり「やらなきゃ、やらなきゃ」と焦らないようにしているのです。
ある日口を開けてぽかんとしながら、村内を周っていると、
向こうから次なるターゲットが目に飛び込んできました。
「ネギ」。
500円でネギの苗が売っていました。
なんとその数100本!!!
すげ〜、これ全部ちゃんとしたネギになれば、一本スーパーで68円だったとして、68×100で6,800円分のネギが出来る計算になります。
うくくく。
買ったのはご近所のまんだらの庄(直売所です)。
そこの奥様に時期や植え方、追肥などをざっくりと聞きました。
僕の頭の中では、これは時間のかかる水に戻す乾燥ワカメのようなものだという解釈になりました。
というのも、すでに買ったネギはネギたらしめている容姿なので、
土に植えとけば大きくなるという、超わかりやすい理屈です。
種が果肉になるのは、レコードの溝から音が出るくらい不思議ですが、
チビが大人になるのは、僕の頭でも十分に理解ができます。
さらにこのネギのいい所は「今からでも食える」というところです。
ズク のない僕にとって、これはいいぞと、買ってしまいました。
そんなわけで仕事終わり。
頭はネギのことでもう一杯。
脇目も振らずかえり、畝を作り、植え付けをしました。
途中お隣のおばあちゃんが手押し車を押しながら横を通ったので、すこしお話をしました。
植える間隔がちょうどいいら。と褒めてくれました。
これだけのことなんですが、凄く嬉しかったです。
やはり自分は褒められて伸びるタイプ。そう確信しました。
「私はたくさん欲しいから2本づつ植えるんだよ。
でも初めてだから一本づつ丁寧に植えたっていいさぁ。」
2本づつ植えると4本くらいになるのでしょうか?
そんな錬金術を信じて、後半の10本は2本づつ植えてみることにしました。
この日は7時からバンドの練習があったのですが、遅刻しました。
すみませんネギ植えてて遅れました〜
と言い訳。
これこそ都会じゃ通用しない言い訳です。
※僕は農業はスーパー素人なので、独学でやっています。
どうぞ参考になさらないように。
執筆者:筑北村 地域おこし協力隊 青木陽太郎