上手山通信Vol.2 ~土に還す喜び~
みなさんこんにちは、協力隊のあおきです。
今日12月27日は、村内に雪が降りました。
西向きの窓からは、その状況がリアルタイムで伺えます。
今回は、僕がここ上手山で行っている小さな取組をご紹介したいと思います。
カメラを少し下に向けると、そこには大家さんからいただいたキャベツがありました。
外葉は食べられないのでいつも剥きます。
普通だったら、この外葉をごみ袋に入れて処分するのですが、
僕はそうしません。
いつも外に放っています(もちろん常識の範囲内の量を)。
ゆるやかな放物線を描きながら土の上めがけて飛んでいくキャベツの外葉。
すぐに見えなくなってしまいました。
ちなみに、9月に放った白菜の外葉はすっかり土に同化していました(写真はフリー素材のイメージ写真です)。
僕はこの土に還すという行いが非常にいいことだと思っています。
というのも、生ごみや屎尿を処理するのに、膨大なエネルギーが使われているのはご存じだったでしょうか?
そして燃やしても、大量の灰やカスが出て、結局埋め立ててしまうのです。
そうです僕は環境の為にやっているんです(という名目ですが、実際は村内のごみ袋が高いので、なるべくケチをしたいだけ)。
トイレも、小さい方はほとんど外でしています(これはリビングからトイレに行くよりも、外に出たほうが近いという横着な態度から)。
他にも作業で出た木くずなどは、
パパッとほうきで履いてしまいます。
木端はカンカラにいれておき、気が向いたら燃します(たき火大好き)。
あまり大きな火を焚くと火事と間違えられるので、遠慮してコソコソ燃します。
実際に役場で仕事をしている時に、ちょってでも外に煙が見えると、
「なんだあの煙は?火事か?」と、消防団に所属している先輩方が機敏に反応していました。
こうしたちいさな取組(大げさな)は、土の循環や、自然の力強さを感じさせてくれます。
そもそもこういうことが出来るのは田舎だからでしょうね。
都会のベランダで火なんか焚こうものなら、放火未遂として捕まってしまうかもしれません。
都会、つまり人口が過密な場所は、人間としての活動にルールや制約が沢山生まれてしまいます。
そういったことがない田舎では、暗黙の常識やしきたりがある程度で、厳しい制限などは特にありません。
今でも村内では稲刈りを終えて出た藁を、盛大に燃やしている人たちをよく見かけます。
こういった制約の少なさは、非常にイキイキとした人間活動を送れていいのです(人間活動ってなんだよ)。
タバコだって外でぷかぷか吸っていても誰も文句を言いません、
そもそも人が居ませんから(笑)。
最もタバコ自体が嫌いな人は人口に関わらず一定数いますがね。
話は変わります。
我が家で今一番ホットな話題は何だと思いますか?
それは田舎あるあるなのかは知りませんが、我が家ではカレンダーとても増えているのです。
7つ(写真には写っていないものがあと2部あります)のうち3つは村内で入手しました。
ある時は惹かれて購入し、ある時は名刺代わり頂戴し、ある時は引っ越してきたときに渡されました。
カレンダーは本とは違い、一年しか使えません。
ですので全部壁に貼ってみました。
どのカレンダーも素晴らしく、見ていて大変面白いのですが、がちゃがちゃするのが難点です。
「なんで田舎に来てまでこんな時間に追われなあかんねん」と、不慣れな関西弁で、思わず月並みなツッコミを入れたくなります。
賑やかなカレンダーとは対照的に質素なプライベート。
皆さん、良いお年をお迎えくださいね。
協力隊 あおき