筑北村てくてくブログ

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刈谷沢伝承の会 『萬物作り』~体験レポート~


2020年1月15日

みなさんこんにちは、

気づけば協力隊3年目の青木でございます!

 

この日は坂北地域の刈谷沢(かりやさわ)地区にて

「伝承の会」が行われるということで協力隊3名で取材に行ってきました!

 

この「伝承の会」は昔から行われている行事を

後世に伝えていこうというコンセプトのもと行われており、

2月はやしょうまづくり、7月は七夕、8月はお月見、

など、年に5回ほど集まるのだそうです。

 

今でもこういった伝統をみんなで楽しくワイワイとやっているのは、

すごく大事なことだと思います。

この日は14人の方が参加しておられました。

年齢層はマダム世代からおばあちゃんまで

と、比較的高齢の方が多い様です。

もちろん男衆もおります。

ちなみに、この日の最年長は92歳の超元気なおばあちゃんで、

出鼻からパワーをもらいました!

 

さ、

本日は「萬物作り」。

すでに写真で盛大にネタバレしていますが、

そうです、この木の枝にお餅をつけた飾り物をつくるのです。

 

枝につけるのはおもちと米粉の団子

お餅はつきたてのものを切ります。

 

つづいてお団子づくり。

米粉にお湯と着色料を入れて混ぜます。

シンプルなんですが、これが意外と力作業。

榎並隊員も本腰を入れてネリネリ。

大嶽隊員もネリネリ。

みんなでわいわいと下ごしらえをします。

 

団子の下処理が終わったら、今度は造形を整えます。

一般的には縁起物である繭玉を模した、丸くて長い形にするようですが、

別に形はなんでもいいそうです。

つまり、発想力と造形力のセンスが問われる難題。

 

みなさん思い思いに趣向を凝らします。

 

ある方は干支にちなんでネズミなど。

(↓ちょっとリアルすぎ)

ある方はバナナなど。

榎並隊員は餃子など。

 

え?餃子?。

こちらも負けじとイカリング

 

 

みんなで「これはなんだ〜?」とか「みてこれ」と楽しく作りました。

 

 

あらかた準備が整ったら、つくったものを枝につけていきます。

 

ところで、一番大事な「どうしてこれを作って飾るのか」

について聞いていなかったので伺ってみました。

「これって五穀豊穣の願いとかを込めて飾るんでしょうか?

「うん、そうですね〜」

なんと正解してしまった!!

 

・・なのでこれ以上、これについて会話は深堀りされず終了。

とどのつまり、縁起物なのです!!

 

飾り付け中は世間話が飛び交います。

「こないだこれ、青木村の道の駅で売っててね〜、ひと枝500円だったよ。」

「あら、そう。確かにこんなのいちいち家庭で作るないよね。こういう会があるから作るけど〜。」

 

 

確かに、今の時代に例えば正月飾りやおせちなどを手作りしている家庭って少ないですよね。

僕もそこまで根気がないので、買って済ませることが多いですが、

そう考えると筑北の谷の人々はすごい!

米と野菜を作り、正月のしめ縄も自分でこさえ、おせちの黒豆等を煮て、さらにはおやきやあられなどの菓子作り、

そして軽トラを自在に乗りこなし、季節になれば山菜を山に採りに出かけ・・・・

もちろん全員が全員そうではないですが『手間をかけた暮らし』をしている方が多いです。

 

 

 

飾り付けが終わったら、みんなで長机を囲み、持ち寄りのお漬物や豚汁をいただきました。

今年も良い年でありますように。

 

 

 

 

ちなみに余談なのですが、

この写真を見て僕は「あれ〜」とおもいました。

↑この構図ってほら!

レオナルドダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に似てませんか(笑)。

 

なんか思い思いに作業をしている感じと、この躍動感。

記念に額に入れてみました。

 

 

おしまい

 

執筆者:筑北村 地域おこし協力隊 青木

 

 

 

 

 

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