上手山通信Vol.16 〜常会×ミチブシン〜
冬が明けると道にたまる落ち葉たち。
4月はこれを綺麗に片付ける「道普請」をいたしました。
さてさて皆さん。
ここ筑北村では常会という単位が未だに根付いています。
この常会は地方によっては、町内会/自治会/地区会、と様々な呼ばれ方をしているようですが、本質は一緒です。
『自分たちが住む集落のことは自分たちでなんとかしようぜ!』という姿勢のもと、
住民たちが自らその土地を守っているのです。
そして田舎と呼ばれるところに引っ越せば、
必ずと言っていいほど、この常会というものが存在しています。
もちろん常会への加入は強制ではありませんが、僕個人としては入ることを強くお勧めします。
なぜなら・・・・入らないと気まずい。
ただそれだけです笑
なんと人間臭い理由でしょうか。
でもでもでも、
地区の草刈りの日に、汗水垂らしてみんなが働いている中、
「ちょっと彼女と海に行ってくるっす〜・・・ブロロロロ」なぁんて車で横を通れないでしょう?
やっぱりそういう集まりは極力参加しなければいけないんだと思います。
義務より義理!田舎は人情で動いている、そんな感じが時々します。
けれども、上手山は人口が極めて少ない集落なので、
集まりは年3,4回しかありません。←普通はもっと多い
一年をざっと振り返ってみると、
4月・・・道普請
6月・・・草刈り
3月・・・総会
こんだけでした。
ここで少し話はそれますが、
そもそも4月に行われた「ミチブシン」というこの行事。
恥ずかしながら、こんな言葉24年間生きて聞いたことがありませんでした。
最初聞いた時は、なにか呪文のような響きに聞こえ、
きっと神事とかなにか神聖なものじゃないかと思っていました。
ミチブシン、ミチブシン、ミチブシン、
唱えれば唱えるほどなんだかその言葉の不思議な響きに思いが巡りました。
けっきょくそれが道路を綺麗に掃除するような意味合いだということを知りました。
なぁんだ、神事でもなんでもねぇじゃん。
かといって侮れないミチブシン。
側溝に積もる落ち葉の量は尋常ではありません。
▼before
▼after
めちゃ綺麗になったのがわかりますでしょう?
ミチブシン、侮るなかれ!
最後に写真をいくつか載せてお別れです。
また次回号で!
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協力隊 青木