筑北村てくてくブログ

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上手山通信Vol.5 ~-11℃のある日~


 

 

玄関の前には大根が2本。

大家さんが置いていってくれました。

田舎の温かみを感じれる瞬間です。

今野菜の葉物はとっても値段が高いのですごく助かっています。

本当は自分で畑をやったらいいのですが、去年は色々と言い訳をしてチャレンジしませんでした。

恐らく、畑を貸してくれる人はいくらでもいます

村に限らず、全国で農業の担い手がいなくなっているので、

「畑を貸してください」と言えば、いくらでも見つかりそうですよ。

ですので、ゆくゆくは自分で食べるものは自分で作れるようにしたいと思います。

 

 

前置きはこれくらいにして、上手山通信Vol.5はじめます。

 

 

 

1月31日。天気晴れ。

この日の朝は-11℃。

以前は山形市に住んでいたのですが、経験したことないです-11℃なんて。

しかし、それならそれで、「うちマジでさみぃから」と友達に自慢したり、

寒さもブランドだと思えば平気です。

でも多くの方にとっての寒さはこちらの「兵器」でしょうか。

そういえば外に干してあったタオルが「くの字」のまま凍っていました。(写真が無いのが残念)

ちなみに、部屋のストーブについている温度計はちょうど0℃だったので、外気より11℃も温かいという計算になります。

地道に断熱してきた甲斐があったってもんですわ。えらいぞ自分!

↓前の写真再利用

 

今回の上手山通信では、常会長さんにインタビューをしようと思っていましたが、仕事が忙しいようでしたのでまた今度にします。

とりあえず上手山住民の写真を撮ろうと、お隣の福田さんちに行ってみました(我が家から徒歩20秒)。

福田さん、見るからに寒そうですね。

 

前もお伝えした通り、福田さんのお仕事は木工作家です。

スプーンやフォーク、その他食卓で使われる道具を、木を削って丁寧に作っています。

 

あおき「おはようございます、ブログ用の写真を撮りたくて来ました」

福田「おはざます~(寝起きな感じで)、いいっすよ、勝手に」

とのことで、本人の了解を得て写真を何枚か撮らせてもらいました。

 

 

おもむろに木くずをばらまく福田さん。

作業現場の様子を再現してくれました。

世間ではこれを「ヤラセ」と呼ぶのが一般的でしょうが、正しくは「再現」なのだそうです。

「再現」・・・・いい言葉じゃないすか。

 

また、こういった木くずは、外に放っているそうです。

そうですよね、土に還りますから。

 

他にもパシャリ。

 

 

 

室内はこんな感じです。

和室が手前・真ん中・奥と3つもあります。

奥の和室にはきちんと床の間があり、『奥』の持つ厳かな雰囲気を改めて感じさせてくれます。

飲み会などの席の配置で、皆さん競うように、「どうぞ奥へ奥へ」と言っていますよね。

やはり、奥=偉い人が座る場所なんですね。

社会人になって早々、そういった常識を知らなかったので、何度か注意を受けたことがありました。

 

奥へ奥へといえば、この村の飲み会では、

まだコップに3分の2以上お酒が残ってるのに「さぁさぁ」と注がれます

なんなんですかあれ笑

それで注がれた方も「あ~あ~」と嬉しそうな声を出します。

それでまた注いでくれた人に注ぎかえす。

普段お世話になっている人に「ありがとう」という感謝の気持ちを表しているのでしょう。

個人的にはすごく茶番に感じるのですが、これも面白いというか日本特有の文化だと思います。

 

 

はいはい、それで、

 

縁側も広く、長さは一間(1820mm)もあります。

本人はボーリングができると言っていましたが、

なるほど、今は木材を乾かしているんですね。

 

あおき宅は生活感の塊なのに、こちらのお宅は実にシンプル。

人間が違えば部屋の様子も変わる、ごく当たり前の事だからこそ、人の家はおもしろいです。

モノが少ない暮らし。

少しは見習わなくては。

 

 

 

 

話は変わって、少し前から浴室のお湯が出なくなってしまいました。

キッチンのお湯は出るのにどうしてでしょう?

外の配管が凍ってしまったのかな。

それで今どうしているかというと、

 

①温泉に行く

②キッチンで頭を洗う

③お隣さんに借りる

この3つをローテーションしています。

 

温泉はそんなに頻繁に行く方ではないので、このような機会は絶好のチャンス。

でもそろそろ直ってほしい。

 

おわり

 

協力隊 あおき

 

 

 

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