筑北村てくてくブログ

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上手山通信Vol.6 ~思っていたより一大事~


 

 

 

いい加減「寒い」という言葉から抜け出して、田舎暮らしの良さを思う存分PRしたいのですが、

いかんせん『寒さにまつわるネタ』が次々と襲ってくるのでございます。


思い返せば、中学時代の登下校、いつも友だちと一緒に帰っていました。

一緒に帰る友達とは、もちろん仲がいいわけです。

それ故に、毎日毎日話しているとすぐに会話のネタが尽きます。

大方喋ることといったら友達のことか、テストの内容。

家を目の前にして会話が無くなり、十字路の分岐点で「じゃまた明日」となるのがお決まりでした。

しかし冬がくると

「さむっ」「う~」「さむぃ」「さむ」

とお互い言っていれば会話をする必要がなく、いつの間にか家に着いています。

 

そう、「寒い」とは実はすごく便利な会話だったのです。

「おはようございます、今朝も寒いですね」これさえ言えれば一人前。

誰にでも使える挨拶だし、とても当たり障りのないフレーズ。

じゃあ夏は?「おはようございます、暑いですね」かな。

 

 

 

それはそうと、前回お風呂のお湯が出ないと書きましたが、

それから数日経ったある日、ついに家の水道が全て出なくなってしまいました

いわゆる断水。

風呂場は冷凍庫状態。

 

 

お水がないと、何もできないことに気づきました。

まず、水が飲めないのはもちろん、お茶も珈琲も飲めません。

大好きなラーメンもお水が無ければ調理できず、皿洗いも出来ません。

そしてトイレも。

これは一大事!すぐに大家さんに電話をして直していただきました。

直すと一言で言っても、その舞台裏にはとても大きな苦労がありました。

まずはどこで凍っているのかを見つける必要があります。

配管図はこのような感じです。

外の水道管は基礎のコンクリートの中を通り、床下まで通っています。

普通なら蛇口で凍っていて、温めればピュっと出ます。

ですが、今回は家の全ての蛇口から水が出ないので、枝分かれする前の水道管のどこかで凍っているということになります。

しかしそうなると、調べるのがめちゃくちゃ大変。

土に埋まっている部分を掘り起こすのはかなりの苦労、

ましてや基礎の中で凍っていたら、もう苦行としか言いようがありません。

それだけは勘弁と、とりあえず、床下の元栓を調べていただきました。

家の中の元栓は押すか引くかのタイプですが、びくともしません。

 

 

ヒーターであっためること10分。

再び引いてみると今度は動きました!やったー。

しかし水は出ません。

それから色々な所を掘り起こして水道管を調べていただき、

ようやく凍っている場所が特定されました。

そして高温の水蒸気を管を切って送り込み、氷を溶かしました。

結局この日はお昼の12時に来ていただいて、終わったのが夜の8時でした。

「お湯が出なくなった時点で連絡してくれてたらねぇ」と大家さん。

あおきは深く反省したのでした。

大家さん、寒い中本当に本当にありがとうございました。

みなさん、お湯が出なくなったらすぐ業者さんに相談をしましょう

ケチケチしていると、かえって労力とお金がかかります。

翌日はお湯も使え、湯船にザブンと浸かりました。

水が使えるって本当にありがたいことです、さらにはお湯がすぐ使えるのもすごい幸せなことだと実感しました。

 

ちなみに外は外で、

凍上(とうじょう)という現象が起きていました。

土中の水分が凍みて、霜柱が出来て、地面が盛り上がる現象の事を言うそうです。

こんなにすごいのは初めてだとのこと。

確かに傾いていますね。

異常気象恐るべし!

 


 

 

 

 

また話は変わります。

「夕飯でもどうや」とお誘いをいただき、同じ集落の浪野さんのお宅お邪魔しました。

写真を撮らせてくださいというと、「僕の写真をとるのか?」と、

そうですよ。

この日、鹿児島の芋焼酎『魔王』をいただきました。

コップに入れてそのまま飲みます、なんでもいい焼酎は水で割ったりするのはもったいないそうです。

ふーん、そうだったのか!

飲むとぶわーっと芋の香りが。

 

話は自然とお酒の話になり、

やっぱり一番搾りはうまいとか、ジャックダニエルはこう飲むああ飲むとか、

お互いきゃっきゃ言っていました。

 

自分は今25歳、そこまで舌も肥えておらず、まだまだうまい酒というものをそんなに飲んだことがありません。

すると浪野さんが奥からごそごそと高そうなお酒を出してくれました。

じゃーん『ヘネシーXO』、XOという名前はちらちらと聞いたことがありましたが、

飲んだことはありませんでした。

祖父母の実家に今でも大切に棚に飾られているお酒があるのですが、どうやらそれと一緒のやつです。

少しビビりながらくいっと半口、「あ、おいしい」。

とても濃厚で甘い香りが口いっぱいに広がりました。

バーで飲むとシングル1000円だそうです、恐ろしいです。

 

 

高い酒はやっぱりそれ相応にうまい。

と勉強になりました。

 

そろそろ上手山で定期的な飲み会でもやってみようかなぁ。

 

 

 

 

おわり

 

協力隊 あおき

 

 

 

 

 

 

 

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