上手山通信Vol.7 ~最寄りの街灯~
3月3日はおおむね満月でした。
雲の間からチラチラ月が見えるたびに、あたりは輪郭が分かるくらいに明るくなりました。
ふと気になって、月の年齢を調べてみました。
なんと、44億歳らしいです。
え?44おく?オーーーマイッガーーーー!
月は人類よりはるかに大先輩でした。
いつも見回りお疲れ様です。
この日は隣の集落の八木(やぎ)公民館で、居酒屋をやると聞いて潜入してきました。
その八木までは、大体我が家から歩けば15分~20分程度。
飲みたいので歩いていくことにしました。
あ、そうそう言い忘れてましたけど、
この村にタクシーなんてありませんからね。
ですから飲みに行った帰りの際には
1、自力で帰る
2、家族などに迎えに来てもらう
3、ハンドルキーパーを連れていく
4、そこに泊まる
この4択です。
早速出発。
・・・・案の定真っ暗。
こういうときに限って曇りだす天気。
記憶が正しければ自宅から最寄りの街灯は数キロも先。
「最寄りの◯◯」と聞くと、コンビニだとかスーパーだとか駅いう単語がよく入るかと思いますが、
「最寄りの街灯」って(笑)。
改めて僕の住んでいる地区の文明レベルがお分かりかと思います。
街灯が無くても民家があったらいいのですが、集落と集落の間には基本家はありませんので。
暗いと困るのがなんといっても「怖い」ということ、これに尽きるでしょう。
加えて僕は目が悪いので、本当に闇の中を彷徨っている感覚なんです。
Iphoneのライトを頼りに漆黒の闇を歩きます。
写真を撮ってみました。
本当にまっくろ。
道中は右に森、左に林がございます。
時々獣の「ガサガサ」という音がすると、本当に心臓に悪いです。
気分はまるでゲームの主人公。
しかし手ぶらで、モンスターが出てきたらどうやって戦うのよこれ。
「野犬が来たら僕のピヨピヨパンチが効くのだろうか?」
そんなことを考えているうちに遠くに最寄りの街灯が見えてきました。
ほっと胸を撫でました。
街灯のありがたさを感じるなんてなかなか無い機会ですよね。
都会では四六時中灯りがついていますから。
公民館を前にし、提灯がぶら下がっていました。
「お邪魔します」
「お〜あんた、歩いて来ただか?」
「はい、チョー怖かったです」
「そりゃそうだ、オラだってあんなところ夜は歩きたくねぇもの」
写真は八木集落の「来てくれる会」の皆さんです。
この会のメンバーは平均年齢66歳と、控えめに言っても高齢の方たちが集まっています。
詳しくはこちらをご覧ください!
平均年齢66歳!笑顔が絶えない地域グループ | 地域の魅力を発見、応援できるサイト「まち冒険」
田舎へ引っ越したい方々へのアドバイスとしては、
誘われた地区・常会のイベントにはなるべく顔を出しましょう。
最初は勇気がいりますが、一度足を踏み入れて、その人の性格によっぽどな問題が無い限り温かく受け入れてくれます。
きついことを言うようですが、都会から移住して来る方で、性格が悪くて住民に嫌われてしまったなんて話をたまに聞きます。(笑)
そして、そういうところに足を運ぶと、その土地のことがだんだん分かってきます。
何より地域の人が自分のことを知ってくれます。
とは言っても僕も全部の行事に顔を出せないので、お酒の絡むイベントをメインに出るようにしています。
お酒は最大のコミュニケーションだと思っているからです。
今回はこれくらいでおわり
協力隊 あおき